表紙
特集
魚と生きる。
概要
フードカルチャーマガジン『RiCE』2025年11月号は“魚と生きる。”特集です。
海に囲まれた小さな島国でありながら、広い海域を持つ”魚大国”として、魚は長く私たちの暮らしに欠かせない存在でした。季節の味として、家庭の記憶として、またお祝いの席を華やかなものにするごちそうとして。日々の栄養に欠かせぬタンパク源という意味合いにとどまらず、ローカルの生活文化に深く結びつき、長年をかけて「文化」として魚食も磨きあげられてきた。しかし近年海の環境は激変し、同時に魚をめぐる状況も大きな転換点を迎えています。乱獲、温暖化、そして流通構造の分断。この特集では魚を獲る人・売る人・調理する人、いずれも”魚と生きる人たち”の美学や哲学に迫ることで、魚と人との理想的な関係とは何なのか?を様々な視点から再考していきます。魚にまつわる状況を、海の中を潜るように静かに見つめながら、私たちはこれからいかに魚と生きていけばよいのか?そのヒントを探ります。
